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漢方医学の効果的な勉強の仕方

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こんにちは。今日は、「漢方医学の効果的な勉強の仕方」という題名で記事を書こうと思います。

漢方ってどう勉強すれば良いか解りません!

何だか難しそう・・・。教えてくれる先生も居ないし。

ムセキ
私も最初はそう思っていました。

漢方医学の勉強方法は色々と存在しますが、自分に合った本を選ぶのにも一苦労、その情報が正しいかどうかも不明、専門用語が多い、そもそも漢方を深く知っている先生が少ない、処方を使ってみても効いているかどうかよく解らない、挙句の果てには座禅や悟りのような宗教も絡み、勉強しにくい、理解しにくい分野の医学だと思います。

気持ちばかり焦ってしまい、中々進まない学習に、投げ出したくなる事もあります。

今回は、そんな「よく解らない医学」を学ぶ為に少しでも助けになればと、私の勉強方法をまとめてみました。少しでもお役に立てればと思います。よろしくお願い致します。

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じっくり取り組む

ムセキ

私に漢方を教えて下さった先生が、「まだまだ漢方の門の前に立ったばかりですが」という言葉をよく研修会で使われます。

もう何十年と臨床をされているエキスパートの先生です。気付いたら、もうそれだけの年月が経っていたのだと思います。

しかし、まだそれでも「漢方の入り口の門の前に立ったばかり」と仰るのは、一生涯かけて追い求めるに値すると考えられているからだと思います。

私も、いつの間にか漢方を本格的に始めて10年が過ぎました。

でも、まだまだ知らない事ばかりです。知っているつもりで知らなかったという事も非常に多いので、その辺りが漢方医学の醍醐味だと感じます。

じっくりと取り組む事が大事だと実感しています。

自分で考える

ムセキ
一見、突き放したような言葉ですが、漢方では実は近道です。

これは、私の漢方の先生の先生がよく仰っている言葉です。「自分で考える」事が漢方医学習熟の近道であるという事です。

習った事をそのまま鵜呑みにするのではなく、それが本当に正しいかどうか、一から検討して、納得いくものを取り入れていくという方法です。

ちなみに、この先生は、私の漢方の先生より少しだけ若い先生です。師匠の方が若いという、昔、江戸時代の地理学者の伊能忠敬とその先生みたいな関係ですね。

成書や文献を当たっていても、解釈ミスや著者の思い込みが非常に多く、ゆっくりと進まないと、間違ったものを正しいと誤認識して取り入れてしまいます。研修会なら尚更です。

間違っている事を平気で教える先生も見えますので注意が必要です。

一度習ったものを自分の中で分解し、新しい形のものに昇華して、それを別の方に解りやすく説明する事が出来て初めて、その知識が知恵として自分に見に着いたと言えるのではないでしょうか。

漢方の場合は例えが非常に多いので、その分情報の取り扱いには気を付ける必要があります。少しずつ吟味しながら覚えていくと良いと思います。

本の読み方

ムセキ
焦らずゆっくりと、意味を考えながら読むと良いです。

現代の漢方本、古書問わずの私なりの読み方です。

前の見出しで、「少しずつじっくりと学んでいく」と書かせて頂きましたが、それは本でも全く同じで、いかに有名な先生の本でも、間違いを含んでいる箇所は必ず存在します。

ですので、読むときもゆっくりと、自分の言葉に置き換えて落とし込んでいく必要があります。

本は、本当の基礎的な事柄を扱う本の場合は、表面的な所はどの書籍でも同じような内容です。陰陽五行説や三陰三陽、経絡の場所や臓器等との対応を覚えるだけであれば問題ないと思います。

しかし、理論書となると話は変わってきます。多分に誤りを含む為、少しずつしか読めなくなります。

他にも方剤解説書もそのように読む必要があり、特に出典を抑える事は必須になります。

出典以外の解説書の場合は、著者の考えや思い込み、誤りで本来の効能が捻じ曲げられている場合がありますので注意が必要です。

老子道徳経を読む

ムセキ
漢方の基本中の基本の書物です。

恐らく、漢方の基礎理論を把握するのに最も適している書物だと思います。先に、漢方の基礎知識を身につけておくと、非常に読みやすいです。

この老子道徳経という書物は、黄帝内経という漢方の理論書の冒頭部分に「道を身につけ」と出てきますが、その「道」について解説された本です。

しかし、その内容は非常にシンプルかつ複雑であり、非常に奥深いものがあります。私も、未だに何度も何度も読み返しています。

老子道徳経の訳本は様々ありますが、正しい訳は一つもありません。ですので、色々な訳本を買って、何冊も手元に置いておく事をお勧めします。

その上で、原文である漢文を一行一行丁寧に自分自身で訳していくのが最も効率が良いと思われます。また、読みこなすには陰陽五行説の基礎が必須となります。

正確に訳せると、非常にスムーズに意味が通るので、直感で「正解だ!」というのが解ります。じっくりと取り組むべき書物だと思います。

実際に証を決め、処方を出す

ムセキ
最初は自分で飲んでみましょう。

これは、色々な所で言われている事です。

「自分の出した漢方を飲んでくれる人は居ない。」と思いがちな所ですが、まずは自分自身で飲んでみるという事から始めると良いと思います。

また、漢方知識が深まるにつれて、自分の周りに「漢方を飲んでみたい」と仰る方が必ず現れます。

そういう機会を増やしていくと、それに見合うだけの実力が付いてくるはずです。

治療成績の良い先生に師事する

ムセキ
勉強をしていて、自然と出会う先生が最適です。

漢方研修会を行っている先生、またはその繋がりで、治療成績の良い先生を見つけて師事すると、一気に自分の実力が上がります。

問題は、その「治療成績の良い先生」が中々見分けられないという事です。私が考える、良い先生の見分け方を書いておきます。

①オーラを身につけている

いきなり抽象的ですが、非常に漢方を深く追及されている先生は、その中に眠る真理に至っています。そのような先生は、普通の人間が持たないような、雰囲気を持っています。

実際に、直感で「この先生なら大丈夫!」という確信を得たら当たりです。

また、患者さんが「ここの先生は神様だ!」「〇〇大明神様だ!」等と話されていたら、当たりの可能性が高いと判断して良いのではないでしょうか。

②誤治の対処を知っている

講演会や勉強会で、色々な漢方の先生が講義をされます。その時、誤治の対処を合わせて教えてくれる先生は非常に良い先生だと言えます。

誤治の対処を知っているという事は、処方それぞれで使われる場面をご存じで、方剤の使用条件を熟知しているという事の裏返しになります。

講義をされる先生によっては「この方剤も効きます。あの方剤も効きます。」と効く事ばかり喋ったり、「こういう症状があれば○○という方剤を足して、それにこういう症状もあれば△△という方剤もそれに足して・・・」と合方ばかり話される場合があります。

そのような先生は、使用条件をご存じないか、誤治に気がついていない可能性が高いですので、止めておいた方が良いでしょう。

お読み頂きありがとうございます。

ムセキ
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以上です。少しでも参考になれば幸いです。以下より、他の漢方記事が検索できますので、宜しければご活用下さい。

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