こんにちは、「名古屋漢方.com」のムセキです。
今日は、漢方医学での初秋の養生法を記事にしようと思います。
この「初秋」の養生が一番難しく、しかも次やその次の季節への移り変わりに影響が大きい時期は他に無いです。
特に現代人の生活パターンはそういう事になりやすく、季節に対応出来なくて身体がガタガタになってしまっている方を多く見ます。
この記事が参考になって、次の季節へスムーズに移行して頂けたら有難いです。
夏バテ対策かな?
季節の転換点?
私は、季節の落とし穴とまで考えています。夏の土用から初秋というのは、季節の頂点の時期です。
ここから冬に向かって下り始めますので、一年のうちで一番大きな転換点と言えます。この時期に生活を変えておく事で、次の一年をスムーズに迎える事が出来ます。
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夏の土用から初秋の流れは特別な時期
一言で言うと「ブレーキをかける時期」です。
夏の土用から初秋という時期は、季節的には、それまで冬から春、夏に向けて活動的だった身体を休息の方向に向ける時期です。
丁度、ジェットコースターで頂上に居るイメージでしょうか。今から下り坂になるので、ブレーキをかけないといけない時期とも言えます。
漢方の専門用語を使いますと、陰→陽の流れが陽→陰になる時期になります。
基本的な漢方的養生は変わりませんが、身体の陰を作る時期、即ち休んで十分に睡眠を摂り、身体作りをする事が大切です。
とは言え、まだ暑い(陽が多い)時期
陰への流れに切り替わった時期で十分に休息する事が大事なのですが、そればかりでは、次の季節のサイクルには上手く乗れません。
陰を作る時期というのは、毒も溜まりやすくなる時期とも言えます。ですので、毒を取る為に動く必要があります。
身体に無理がかからない程度で、運動する事が大事になります。また、筋トレするには非常に良い時期だと思います。
筋トレは陰を作る運動なので、秋には非常に合っています。筋トレは最強のソリューションです。迷ったら筋トレで良いのではないでしょうか。
冷飲食のツケ
熱中症予防で、「水分水分冷たいものを!」の大合唱が夏の時期にマスコミでされています。
ですが、9月にもなりますと、「夏に冷たいものを飲み過ぎて・・・」という決まり文句がマスコミから流れます。
私は、冷飲食は暑い時期なので仕方ないと思いますが、極力控えめが良いと考えています。最強なのは、涼しい所で温かい飲み物です。
冷飲食が身体に善くないのは、その冷たいものを飲む事で身体が冷え切ってしまう所にあります。次の見出しで詳しく書いていきます。
冷飲食で冷えるのは中・下焦
前の見出しの続きです。冷たいものを飲んだり食べたりしても、上半身は冷えません。
冷たいものは一瞬冷えた感覚が喉に来るので気持ちよく感じますが、その後に胃腸から下、漢方学的には中・下焦という下半身が冷えてきます。
これら、内臓の冷えは「裏寒」と言い、夏バテを悪化させる原因の一つになっています。裏寒については、リンクにて別の記事をご紹介致しますので、ご参考頂ければと思います。
その体調不良は「裏寒」が原因かも?対処法をお伝えします!!
続きを見る
初秋の養生法まとめ
①夏の土用~初秋は季節の転換点
とにかく、この季節からは身体を作っていく季節になりますので、無理をせずに意識的に早く寝る事が大事です。
そうする事で、次の季節のサイクルにスムーズに乗る事が出来るようになります。
②冷飲食は止めて温かいものを摂る
暑い時期ですので飲食するのは仕方ないとは思いますが、冷たいものをなるべく少なくする事がポイントかと思います。
一番のお勧めは涼しい所で温かいものです。冷えは夏バテの元になります。
③適度な運動
身体を作る方向に季節が変わるという事は、身体で毎日発生している毒も溜まりやすくなってきます。
そういうモノをなるべく溜めないように、適度に運動をする事も大切です。
私のお勧めはストレッチとウォーキングで、ゆっくりと1日1時間歩けば身体から余分なストレスが抜けていきます。
新陳代謝も上がりますし、無理も無いですし一番良いかなと思います。
④基本的な養生は続ける
基本的な漢方的養生は初秋の時期も変わりないです。つまり、冷え(裏寒)予防、胃腸を大切にする、無理をしない等です。
その辺りは別記事ですが、以下のものも参照して頂けたら幸いです。
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お読み頂きありがとうございます。
以上です。少しでも参考になれば幸いです。以下より、他の漢方記事が検索できますので、宜しければご活用下さい。
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