こんにちは、「名古屋漢方.com」のムセキですm(_ _)m 今日は、「漢方的に理想の「気持ち」とは?」という記事を書きたいと思います。
理想の気持ち?
悟りとか?
私は薬局勤務という事もあって、患者さんと接する機会が非常に多いです。
男女関係なく「人の顔」を良く見ているのですが、人の気持ちというものは表情にダイレクトに出ています。
どれだけ取り繕っていても、気持ちや考えは人に何となく伝わってしまうものです。
なので、外面だけじゃ無く、自分の気持ちや考えもメンテナンスしたいものです。
今日は、漢方医学的に見て理想の「気持ち」とはどういうものなのか、をご紹介していきます。まずは、悪い気持ちの例を出します。
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怒りの感情や妬み、嫉妬の感情は最悪
怒り、妬み、嫉妬の感情というのは、自分自身を醜くしてしまいます。具体的には、陰陽五行説の肝という臓器にストレス邪気が溜まります。
そうなりますと、血が目減りし、身体の上半身に熱が溜まってきます。顔が怒った感じになるのは勿論、顔や全身が筋張って身体が歪んできます。
お肌の状態も血虚が起こりますので、色艶が悪くなっていきます。ちなみに、使う方剤は柴胡剤が主です。
そのような感情は、結局良い事はほぼ無いと言って良いでしょう。
もし、ストレスが溜まってどうしようもない、という方は、下記の記事を参考にして頂ければ幸いです。
呼吸と一緒にストレスを身体の外に出す事が出来ます。
続きを見る陰陽五行説の考えを使って、ストレスを効果的に発散する方法
やる気が無い、気分が上がらない場合
今度は逆に、「やる気が出ない」「気分が上がらない」場合を考えてみます。
この場合は、身体の状態も良くない事が多いので、まずは冷えを確認し、冷えていたらこの見出しの下のリンクに詳しく載っている「裏寒」を改善すると良いと思います。
裏寒の場合、顔色がどちらかというと青黒く、目にも力が無いので、本当に不健康に見えます。
冷えを改善するだけで、そのような表情が一気に改善されますので、お勧めします。
続きを見るその体調不良は「裏寒」が原因かも?対処法をお伝えします!!
ネガティブ感情をどうやって処理するかが大事
上の見出しの2例以外でも、ネガティブ感情は沢山ありますね。過ぎた欲、悲しみ、見下し・・・。そのような感情は、結局身体には毒になります。
毒を利用して頑張る方法もありますが、結局長続きしない印象です。
漢方的に理想の「気持ち」
さて、漢方的に理想の「気持ち」とは、一体どんなものでしょうか。一言で言いますと「思いやり」「慈悲」の「気持ち」です。
私の漢方の先生は「自分が観音様になりゃあ。」とよく仰っています。
仰る通り、「観音様の気持ち」というのが一番腑に落ちやすいかもしれません。
観音様は、「この世の地獄」と呼ばれる所でも、慈悲を与える存在です。「私たちの中には観音様が住んでいらっしゃる」とも、よく先生は仰っています。
「観音様の気持ち」とは?
観音様?そんなの居ないよ。
漢方の話じゃないの?。
漢方理論で考えてみましょう。少し漢方の理論である陰陽五行説を見てみます。
五行の一つである「火」の部分にあたる臓器は「心」です。心臓とは、神臓とも書き、私たちは「神を蔵している。」とされています。
結局、「観音様」というのは「仏教で言うと」という前提条件が付くように私は考えています。
これが老子道徳経なら「道」になりますし、仏教なら「慈悲」「仏」という事になり、キリスト教では「愛」となります。神道や漢方では「神」です。
腎の話
ここで話題を変えて、腎の話をします。腎は「先天の精」を蔵しているとされています。先天の精とは、両親から貰った生命のエキスの事です。
現代医学で言いますと、遺伝子となります。腎=仁(種)=Gene(遺伝子)と言えます。また、腎は志を蔵しているとされています。
この志というのは、「〇〇になりたい!」という願望ではなく、「物事を深く見通す力」を指します。
「観音様の気持ち」を持つと現れる身体の変化
さて、話が色々と飛びましたが、まとめです。「観音様の気持ち」を持つと、身体にどのような変化が出るか、という事をお話します。
「観音様の気持ち」即ち、「慈悲」の心を持ちますと、漢方医学的には心と腎の繋がりが強くなります。
専門用語では「心腎交通」と言います。この心腎交通が活発にされている状態こそが、漢方医学上での理想状態になります。
ですので、漢方的に理想の「気持ち」である「観音様の気持ち」「慈悲」というのは、それを持つだけで結局、自分自身の身体を良くしているという事になります。
特に、日常で「敬神崇祖」を心がけるとより良いようです。初めは出来ないかもしれませんが、少しずつでも良いので、「観音様の気持ち」「慈悲」「思いやり」「愛情」といった気持ちが日常に占める割合を増やしたいものです。
下記記事もご参考頂ければ幸いです。
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お読み頂きありがとうございます。
以上です。少しでも参考になれば幸いです。以下より、他の漢方記事が検索できますので、宜しければご活用下さい。
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