こんにちは、「名古屋漢方.com」のムセキです。今日は、先祖供養について記事にしようと思います。 何かの宗教?
怪しい・・・。
先祖供養の話というのは、一般的に宗教絡みになる事も多いです。
ですので、中々こういう話をするのは中々機会が無いのですが、今回の記事では「漢方的にはどう考えるのか?」という事をお話します。
よろしくお願いしますm(_ _)m
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先天の精は五行では腎のグループ
よく、漢方の理論の話をしていると、「先天の精」「後天の精」という言葉が出てきます。
それぞれ、前者は「両親から貰った気」、後者は「食べ物で得た気」という説明をされる事が多いです。
「気」について別の言い方をすれば、「身体を構成しているもの」という説明になります。
そして、前者の「先天の精」は、漢方では五臓のうち腎のグループに入るとされています。
つまり、身体を構成する五臓で一番奥深く(中心)にある「腎」には、両親だけでなく、自分自身の先祖から受け継いだ「気」が入っている事になります。
西洋医学で見てみます。
もう、上のコメントで出してしまいましたが、西洋医学で見てみますと、先祖から受け継いだものというのは遺伝子になります。
DNAですね。二重らせん構造の中に、先祖から受け継いだ遺伝情報があります。
細胞は人間の縮図
少し話が変わります。人間の細胞の中には、色々と機能を持った部品があります。そしてそれは人間の縮図で、漢方学的にも陰陽五行説の各臓器が割り当てる事が出来ます。
それぞれ、細胞膜は肺、細胞質は脾、ミトコンドリアは心、各種代謝酵素は肝、細胞核は腎となります。
ここで解る事が一つあります。それは、遺伝子は細胞核にありますので、漢方学的には腎に入るという事です。
漢方、西洋医学両面から一致
単なる語呂合わせかもしれませんが、偶然の一致というのはセレンディピティではないでしょうか。
つまり、漢方、西洋医学両面から見て、先天の精=遺伝子であり、腎のグループに入るという事です。
もう少し踏み込みますと、腎に先天の精があるという事は、自分自身の先祖が日々の生活を蔭から応援してくれているという事になります。
先祖供養が身体に与える影響
日本は幸いな事に、お盆、立春、立秋等の季節の節目に先祖供養の習慣があります。
この先祖供養ですが、漢方的に考えると心腎交通という非常に良い状態を作る行動と言えます。ですので、日々の生活の中で、気がついた時に是非行って頂ければと思います。
少しポイントを書いておきます。先祖供養のポイントは、「自分自身の先祖に感謝を送る。」という事です。
感謝の気は喜びの気になりますので、心の気になります。これを先祖に向けるという事は、腎に向けるという事と同じになります。
そうしますと、漢方では非常に良い状態である心腎交通が起きます。心腎交通が起きると身体の経絡の巡りが良くなり、身体から余分な力が抜けて非常に静かな気持ちになります。
これが漢方で言う理想状態となります。お金も時間もかかりませんし、是非、ご自身の宗教に則った方法で先祖供養をして頂けたらと思います。
この辺りの記事も、参考になるかと思いますので、リンクを貼っておきます。
お読み頂きありがとうございます。
以上です。少しでも参考になれば幸いです。以下より、他の漢方記事が検索できますので、宜しければご活用下さい。
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