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過去漢方資料(理論)

漢方の基礎(五行説・相関関係)

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*ここでは、私が前に居た薬局を去る際、後任の薬剤師の為に書いた漢方の資料を多少加筆して掲載しています。稚拙な文章ですが、笑ってご容赦頂きますようお願い申し上げます。また、少しでもご参考にして頂ければ幸いです。

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五行の相関概論

ムセキ
基本は「相生」「相剋(相克)」です。

五行それぞれには、相関性があり、主に「相生」「相剋(相克)」「比和」「相乗」「相侮」が取り上げられます。

五行の相関各論「相生」

ムセキ
「車のエンジン」と理解すると良いでしょう。

相手を生み出して行く、助け合う関係。
木生火(もくせいか)・・・木は燃えて火を生む。
火生土(かせいど)・・・物が燃えればあとには灰が残り、灰は土に還る。
土生金(どせいきん)・・・鉱物・金属の多くは土の中にあり、土を掘ってその金属を得ることができる。
金生水(きんせいすい)・・・金属の表面には凝結により水が生じる。
水生木(すいせいもく)・・・木は水によって養われ、水がなければ木は枯れてしまう。

五行の相関各論「相剋」

ムセキ
「車のブレーキ」と理解すると良いでしょう。

相手を打ち滅ぼして行く、対立する関係。
木剋土(もっこくど)・・・木は根を地中に張って土を締め付け、養分を吸い取って土地を痩せさせる。
土剋水(どこくすい)・・・土は水を濁す。また、土は水を吸い取り、常にあふれようとする水を堤防や土塁等でせき止める。
水剋火(すいこくか)・・・水は火を消し止める。
火剋金(かこくきん)・・・火は金属を熔かす。
金剋木(きんこくもく)・・・金属製の斧や鋸は木を傷つけ、切り倒す。

五行の相関各論「比和」

ムセキ
「車のアクセル」と理解すると良いでしょう。

同じ気が重なると、その気は盛んになり、その結果が良い場合にはますます良く、悪い場合にはますます悪くなります。

五行の相関各論「相侮」

ムセキ
スピードで出過ぎてブレーキの利かない状態。

相剋の反対で、相剋相手が強すぎて逆に侮られて返り討ちにあう状態です。
木侮金(もくぶきん)・・・木が強すぎると、金の克制を受け付けず、逆に木が金を侮る
金侮火(きんぶか)・・・金が強すぎると、火の克制を受け付けず、逆に金が火を侮る
火侮水(かぶすい)・・・火が強すぎると、水の克制を受け付けず、逆に火が水を侮る
水侮土(すいぶど)・・・水が強すぎると、土の克制を受け付けず、逆に水が土を侮る
土侮木(どぶもく)・・・土が強すぎると、木の克制を受け付けず、逆に土が木を侮る
火虚金侮(かきょきんぶ)・・・火自身が弱いため、金を克制することができず、逆に金が火を侮る
水虚火侮(すいきょかぶ)・・・水自身が弱いため、火を克制することができず、逆に火が水を侮る
土虚水侮(どきょすいぶ)・・・土自身が弱いため、水を克制することができず、逆に水が土を侮る
木虚土侮(もくきょどぶ)・・・木自身が弱いため、土を克制することができず、逆に土が木を侮る
金虚木侮(きんきょもくぶ)・・・金自身が弱いため、木を克制することができず、逆に木が金を侮る

五行の相関各論「相乗」

ムセキ
ブレーキが利きすぎて進めない状態です。

乗とは、相剋が度を過ぎて過剰になったものです。
木乗土(もくじょうど)・・・木が強すぎて、土を克し過ぎ、土の形成が不足する。
土乗水(どじょうすい)・・・土が強すぎて、水を克し過ぎ、水を過剰に吸収する。
水乗火(すいじょうか)・・・水が強すぎて、火を克し過ぎ、火を完全に消火する。
火乗金(かじょうきん)・・・火が強すぎて、金を克し過ぎ、金を完全に熔解する。
金乗木(きんじょうもく)・・・金が強すぎて、木を克し過ぎ、木を完全に切り倒す。
土虚木乗(どきょもくじょう)・・・土自身が弱いため、木剋土の力が相対的に強まって、土がさらに弱められること。
水虚土乗(すいきょどじょう)・・・水自身が弱いため、土剋水の力が相対的に強まって、水がさらに弱められること。
火虚水乗(かきょすいじょう)・・・火自身が弱いため、水剋火の力が相対的に強まって、火がさらに弱められること。
金虚火乗(きんきょかじょう)・・・金自身が弱いため、火剋金の力が相対的に強まって、金がさらに弱められること。
木虚金乗(もくきょきんじょう)・・・木自身が弱いため、金剋木の力が相対的に強まって、木がさらに弱められること。

相剋と相生の関連性

ムセキ
全ては中間点に揺り戻されるという事です。

「相生」「相剋」においても陰陽の概念が適応されます。「相生」の中に「相剋」があり、「相剋」の中にも「相生」が存在します。
また、過剰な行き過ぎや不足はそれ自体が逆の作用を起こします。「相生と相剋」はどちらも適度に必要であり、片方だけが存在する事は出来ません。

以上です。少しでも参考になれば幸いです。以下より、他の漢方記事が検索できますので、宜しければご活用下さい。

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