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【薬剤師が解説】失敗しない漢方薬局の探し方をご紹介します!

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漢方薬局

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良い漢方薬局と悪い漢方薬局を見分けるポイントって何ですか?

というご質問を頂きました。

「名古屋漢方」のムセキです。

私が薬剤師として漢方を専門に勉強していく中で、様々な漢方薬局や医院を見学し、時には診療見学等の実際の漢方診断を見せていただく事が出来ました。

今回、漢方薬局の見分け方についてご質問を頂きましたので、それらの経験を思い出しながら「見分けるポイント」についてお話していきます。

ムセキ
少しでもお役に立てれば幸いです。

この記事は以下の様な構成になっています。

  • 良い漢方薬局を選ぶ際の全体的な注意点
  • 【ポイント】一日辺りの値段が解りやすい
  • 【ポイント】国家資格や信頼できる認定資格等が解りやすい
  • 【ポイント】日本におけるメジャーな関連学会や勉強会に参加している
  • 【ポイント】胃腸の調子や身体の冷えを重点的に考えている
  • 【ポイント】漢方薬(エキス剤、煎じ薬)を中心に治療している
  • 【ポイント】漢方薬をあまり重ねない
  • 【ポイント】現代医学を否定していない
  • 【ポイント】病院の薬も相談できる
  • 【ポイント】場合によっては医療機関を紹介
  • 【ポイント】高額なセミナーを行っていない
  • 【ポイント】飲んでみて判断する
  • まとめ

注意!

今回の見分け方は「漢方薬局」のみとなります。

例えば、その他自然療法等を使用している薬局様や漢方専門の病院や診療所様等はこのポイントは当てはまりませんのでご注意下さい。それでは、よろしくお願いします。

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良い漢方薬局を選ぶ際の全体的な注意点

ムセキ
次の見出しからは具体的なポイントですが、その前に、選ぶ際の全体的な注意点をお話します。

漢方薬局は、基本的に医療保険が使えず、自費での支払いになります。ですので、どうしても病院や診療所よりも敷居が高くなってしまいます。

その時点で、漢方薬局は以下の2つに分かれます。

  • 腕一本で勝負(職人気質)
  • 商売に走る

「腕一本で勝負」というのは、本当にまじめに漢方治療に取り組まれている薬局様の事で、「商売に走る」というのは、とにかく「漢方を売れ!」というスタンスの薬局様です。

良い漢方薬局は勿論「腕一本で勝負」の所ですが、選ぶ際の全体的な注意点は「治療と値段のバランスが納得行くものか?」の一点に尽きます。

言い換えますと「効果に比べて値段が高い。」「安いけど全然効かない。」といった事態を避けるという事になります。

この部分は、漢方薬を飲んでみてからしか判断できない事も多いです。しかし、本記事をお読み頂ければかなり失敗する確率は少なくなります。

なるべく真面目な「腕一本で勝負」な薬局さんを選ぶポイントを一つ一つ紹介していますので、漢方薬局を探されている方はご参考下さい。

【ポイント】一日辺りの値段が解りやすい

ムセキ
一日辺りの値段若しくは〇日で〇円等大体の値段を教えてくれる漢方薬局は良心的です。

漢方薬局を選ぶ際に一番大切なのは、「治療を続ける事が出来るか?」になります。ですので、漢方薬局でお薬をお願いする前に、大体の値段についてお聞きすると良いでしょう。

煎じ薬の具体的な目安は以下の様になります。どうしても保険が効かないので、高め設定になりますね。

  • 一日分が税抜きで400円(28日分11200円):安い。とても良心的。
  • 一日分が税抜きで500円(28日分14000円):普通。
  • 一日分が税抜きで600円(28日分16800円):ちょっと高い。お金に糸目の付けない方ならアリ。但し、構成生薬が多い処方なら普通。

一日分が税抜きで700円以上(28日分19600円):高い。治療を続ける中で、一時的にこの値段になる事は有り。

煎じによる漢方治療も、病院の標準治療から比べると十分に特殊な治療になります。

また、生薬の仕入れ値が高騰していますので、漢方薬局側としても安く出来るのには限界があります。

一日一個、500円のお弁当を頼むとして28日で14000円になりますので、この辺りが判断の分かれ目になるのではないでしょうか。

また、費用については漢方薬局の先生と相談されて、続けられる値段で行えると良いですね。理想は税抜きで12000円以内です(かなり厳しいとは思います)。

【ポイント】国家資格や信頼できる認定資格等が解りやすい

ムセキ
信頼できる資格を店に掲げていたり、名札に見やすく印刷されていると好印象です。

漢方治療のポイントは、治療されている先生の質です。要は信頼性ですね。

パッと見て、「信頼できる資格が解りやすく明示されているかどうか?」というのは非常に大きいです。

これらは、資格の免許証コピー、名札、チラシ、看板等で判断します。また、具体的な資格は以下になります。

  • 薬剤師
  • 登録販売者
  • 漢方・生薬認定薬剤師
  • 認定薬剤師
  • JPALSレベル6
  • 鍼灸師*1
  • (管理)栄養士*1
  • 博士号、修士号がある*1

*1:この印のついている資格は、上2つの資格のどちらかが必要となります。

逆に、他国資格や民間資格をメインに掲げている所は注意が必要です(国際ナントカ師、漢方ナントカアドバイザー、薬膳ナントカアドバイザー等)。

これらの資格は、「おお、凄い!」と思って貰える事を前提に取得されている事が多いです(勿論、スキルを身につける為に取る場合もあります)。

信頼できる資格かどうかは、よく吟味される事をお勧めします(一回お試しで飲んでみてからの判断でも良いと思います。)。

【ポイント】日本において昔からあるメジャーな関連学会に参加している

ムセキ
出来れば昭和時代以前からある学会や勉強会がベターです。

資格以外にも、漢方関連の学会や勉強会に継続的に参加されているかどうかも確認しておきましょう。

もしお店やチラシ等を見て解らなければ、直接聞いてみても良いでしょう。

信頼の置ける漢方関連の学会や勉強会は以下の3つです。

  • 日本東洋医学会
  • 東亜医学協会
  • 日本漢方交流会(関連勉強会含む)

それぞれについて、簡単にですがご紹介します。これら3つのうちのどれかに所属している薬局様なら、信用できるのではないかと思われます。

日本東洋医学会

日本において、医師が中心となって構成される漢方の学会です。各地方に支部会があります。専門医制度の認定などをしていますが、医師でなくても入れます。

一番の有名どころです。

日本東洋医学会

東亜医学協会

月に一回、「漢方の臨床」という専門誌が送られてきます。この団体も漢方関連の老舗です。漢方好きの先生が集まるゆるーいサロンの様な雰囲気なので、私は好きです。

東亜医学協会

日本漢方交流会(関連勉強会含む)

全国の漢方薬局の薬剤師の先生を中心として構成されている団体です。漢方の関連勉強会が各地にあります。

日本漢方交流会

【ポイント】胃腸の調子や身体の冷えを重点的に考えている

ムセキ
冷えや胃腸の調子を重点的に考えた処方の方が、安全性が高いです。

これは、口コミや漢方薬局の先生に直接聞くしかありませんが、漢方治療において、胃腸の調子や身体の冷えを重点的に考えているか、というのが大切です。

漢方の流派には色々と種類があり、熱毒を取る事を第一と考える流派もあれば、逆に身体の弱りを治す事を第一に考える流派もあります。

現代の日本は、冷飲食が多く全体的に冷えていますので、その辺りに気を付けて漢方治療をしているかというのは非常に大きなポイントになります。

また、毒や熱を取る漢方は、逆に言いますと冷え症や胃腸の調子を壊す原因にもなります(場合によっては毒取りが優先される事もあります)。

【ポイント】漢方薬(エキス剤、煎じ薬)を中心に治療している

ムセキ
漢方薬治療が主で、あまり健康食品やサプリメントを薦めない薬局が良いです。

漢方治療と称して、高額なサプリメントを売る漢方薬局があります。こういう所は避けたいですよね。

出来れば漢方薬での治療をメインにして、後は生活改善に重きを置く薬局様が良いでしょう。

お店の中に、高額なサプリメント等が沢山並んでいたら要注意です。

【ポイント】漢方薬をあまり重ねない

ムセキ
漢方を深く理解している先生は、自然とシンプルな処方になります。

私自身の経験で思うのですが、漢方の名手の先生は処方がシンプルです。どんなに重ねてもエキスの粉薬で3つが限界です。

また、処方変更があった場合には、その変更理由も明確です。未熟な先生だと大体が4つ5つ重ねて、変更理由も曖昧な事が多い傾向があります。

そこまで重ねてしまうと、身体が耐えきれない(胃腸の調子が悪くなる、身体が冷える等)か、患者さんが飲まなくなります。

何個も何個も処方を重ねるのは考えモノですね。

【ポイント】現代医学を否定していない

ムセキ
漢方を専門とされている先生の中には、現代医学を否定している方が見えますので注意しましょう。

これは凄く大きなポイントです。現代医学を否定する先生はお勧めしません。

あくまで漢方医学は代替療法というスタンスを貫く薬局をお勧めします。病院の標準治療というのは、「現在考え得る中で一番確率の高い方法」になります。

しかし、西洋医学で足りない部分があるのは確かですので、そこを漢方医学で補うというスタンスです。

「ワクチン否定」や、「喫煙より清涼飲料水の方が毒」と仰る様な薬局には注意しましょう。

【ポイント】病院の薬も相談できる

ムセキ
お薬手帳を持っていった場合に、病院の薬についても説明して貰える所が良いですね。

これも重要なポイントですが、お薬手帳を見せて、西洋医学についても相談出来る先生が良いです。

どういう事かと言いますと、「西洋医学に携わった経験があるかどうか?」という事の確認になります。西洋医学も解って、漢方医学も解るという先生は「鬼に金棒」です。

【ポイント】場合によっては医療機関を紹介

ムセキ
漢方治療でもどうしても限界がありますが、その際に適切な医療機関をお勧め出来る事が大切です。

これも重要ポイントです。漢方治療で手に負えないと判断した場合、適切な医療機関を紹介出来る事が重要です。「限界を知っている」という事は非常に大切です。

漢方治療にも限界がありますし、やはり急性期の場合は西洋医学に軍配が上がります。見得やプライドより、患者さんの命の方が重要です。

また、前の見出しとも関係しますが、西洋医学を否定する漢方薬局様は、適切な病院紹介を出来ない可能性が高いです。

【ポイント】高額なセミナーを行っていない

ムセキ
単独や少数の薬局グループを作って高額セミナーを行っている薬局さんには気をつけましょう。

高額セミナーを行っている先生は止めましょう。通常、どんなに高くても、漢方専門家向けの講習会は一日5000円です。

漢方の勉強会の中には一日10000円以上するセミナーがありますが、そういうセミナーを開催している先生は商売の可能性が高いので避けた方が良いです。

【ポイント】飲んでみて判断する

ムセキ
もし漢方薬を貰ったら、それを飲んでみてまた考えましょう。

漢方を貰ったら、一週間飲んでみて様子を見てみます。効いている感覚があれば続けて頂ければ良いですし、効かなければ止めても良いです。

「漢方は長く飲まないと効かない。」と一般的には言われていますが、それは間違いです。

どんな漢方薬でも、飲んですぐに効果は出始めています(口に含んだ段階で味がしますが、それも漢方薬の効果です)。大体一週間、遅くとも二週間で判断が可能です。

もしかすると、「効いているかどうか解らない。」と思われるかもしれません。

そんな時は、「副作用」「漢方の味」「その薬を飲みたいか?」等の様に尺度を変えて判断します。

「身体が冷えて下痢をする。」「薬の味がどうにも苦手。」「何となく飲みたくない。」等があれば他の漢方薬局様を探された方が良いでしょう。

基本は「早く寝る」「食べ過ぎない」「適度な運動」等の生活改善で、無理に続ける必要はありません。

まとめ

ムセキ
本記事のポイントを押さえた上でチラシや店内を見てみて、総合的に判断しましょう。

漢方薬局の選び方をご紹介しましたが、これだけ押さえておけば失敗せずに選ぶ事が出来ます。もし失敗したら、その時点で引く事が大事です。

「もうちょっともうちょっと」と思っていると、ズルズル引き延ばされますので注意しましょう。

最後に、もし名古屋近辺で…。という事であれば、当ブログオススメの漢方薬局様を記事にてご紹介しております。そちらもどうぞご覧ください。

お読み頂きありがとうございます。

ムセキ
他の記事も宜しくお願い致します。

以上です。少しでも参考になれば幸いです。以下より、他の漢方記事が検索できますので、宜しければご活用下さい。

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