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漢方薬局の薬剤師として就職したいんだけど、どうすれば良いのかな?
このような疑問にお答えします。
「名古屋漢方.com」のムセキです。
今日は、ちょっといつもとは記事の趣向を変えて、漢方薬局にどうやったら転職できるかを書いていきます。
私は現在、中国四国地方の薬局で働いています。調剤ですが漢方の煎じの取り扱いがある薬局です。
前の薬局は名古屋で、そこも漢方中心の薬局でした。私が2回経験した転職の実例を交えて、漢方の取り扱いのある薬局への転職、就職をお話出来ればと思います。
漢方薬局への転職って運じゃないの?
給料安そう。
その辺りを含めて、私の話をしながら説明出来ればと思います。
宜しくお願いします。
管理人ムセキの転職話
薬科大学大学院修了まで
私ムセキは、元々東海地方出身です。
薬剤師を志したのは「小さい頃、ヨモギの葉をすり潰してお薬屋さんごっこをして遊んでいた。」という記憶があったからです。
何となく、中学高校の時から漢方、生薬が好きでした。
地元の高校から、北の方の薬科大学に進学し、そこで4年間学部生として、その後修士課程で2年間、計6年間大学でお世話になりました。
最終的には、修士を修めましたが、勿論「生薬学」を選択しました(漢方が無かった為)。
地元のチェーンに就職
それから、地元に帰り、東海圏でそこそこ大きいドラッグストア&調剤チェーンのグループに就職しました。
この時、漢方薬局を選ばなかったのは「地元には存在しない」からでした。この時、私は「後はのんびりと薬剤師人生を過ごそう。」とのんきな事を考えていました。
しかし、今考えると、それからの人生が激動だったなあと思います。
さて、最初の就職で新人研修に行ったのですが、そこで人事担当の方と顔見知りになりました。
後年、その方と全然別の所で再会し、お世話になる事になります。人生、何が起こるか解らないものです。
一回目の転職で個人の漢方薬局へ
ドラッグストア&調剤チェーンの会社に就職して4年半が過ぎました。
その頃、私は実家近くの店舗にてドラッグストアの管理薬剤師として働いていました。
「このままだと、店長・・・かなあ。残業つかなくなるし、先が無いなあ。」と思って、昔好きだった漢方の勉強を始め、気づいたら漢方薬・生薬認定薬剤師を取っていました。
で、その事を大学の時の同窓生(漢方薬局の薬局長)が知って、「漢方やりたいんなら、うちの薬局来いよ。」と言って声をかけてくれました。
それが、名古屋の漢方薬局への転職するきっかけになりました。
名古屋の漢方薬局時代
名古屋の漢方薬局では、この「名古屋漢方.com」の名前からお解りかと思いますが、私の漢方の考え方の大部分を身につけました。
それこそ、漢方の師匠先生(仕事先の近くにあった漢方内科)の勉強会に出たり、診療見学させてもらったり、その他にもメーカーの勉強会や、規模の大きい薬局漢方の勉強会に参加して、毎日漢方漬けの生活でした。
今思うと、薬剤師人生で一番楽しかった時期ですね。名古屋時代の後半は、この薬局で薬局長&人事担当を経験しました。
2回目の転職
名古屋の漢方薬局に就職して4年が経ちました。その頃になると、私もイイ歳になりまして、そろそろ結婚、という事になりました。
相手は今の嫁様ですが、結婚して何処に住むという話になりました。
嫁は中国四国地方、私は名古屋に当時住んでいましたので、どちらかが仕事を辞めないといけない事になります。
すったもんだの末、私が漢方薬局を辞めて、移り住む事になりました。まさかの寿退職です。
その頃、薬局の業界雑誌で、以前のチェーンで働いていた時の人事・研修担当の方が独立し、薬剤師の人材紹介会社を設立した事を知りました。
その時は転職する事が決まり、転職サイトに登録しようと思っていた矢先で、「信頼できる方だし、その方に頼もう。」と連絡を取り、エージェントになって頂いて就職口の斡旋をお願いしました。
今の薬局への就職から現在
私の希望はやはり漢方薬局でしたので、かなり早めから就職活動を始め、アポイントを取って貰って探しました。
その努力が報われ、今の薬局に就職する事ができました。
漢方薬局は数が無いので、本当にタイミングが難しくて約一年かかりました。ですが、時間をかけてじっくりと吟味したので、最終的に希望通りの薬局に転職できて良かったです。
まずは漢方の勉強をしよう
かなり昔語りが長くなってしまってスミマセン。ここからが本題です。
私の経験からハッキリと言えますが、漢方薬局への転職を希望の場合、何はともあれ「自分が漢方の勉強をしている。」という事が大事です。
むしろ前提条件と言っても良い位です。漢方の勉強を始めた事で、人生の流れがガラッと変わります。
本当に「類は友を呼ぶ」で、漢方の勉強を再開したのが転職成功の遠い要因になったように思います。
手前味噌になりますが「名古屋漢方.com」の各記事は、私が名古屋の漢方薬局時代に身につけた知識・技術を元に書いています。
研修会に出る、仲間を作る
私が名古屋の漢方薬局に勤めている時代の話です。研修会の入り口前に、漢方薬局の薬剤師の募集が貼ってあったことがあります。
こういう案件はタイミングが重要になりますので、見つけたら迅速に動いた方が良いでしょう。
研修会は、そういった良い案件に出会えるチャンスでもあります。
また、私の様に知り合い経由で転職案件が持ち込まれる場合もありますので、漢方の勉強をする時は、なるべく仲間を増やしていく事が重要です。
アンテナを張るのはとても大事
一般の薬局なら、まだ希望の薬局は見つかりやすいですが、どうしても漢方薬局は数が無い分見つけにくいです。
6か月位の長期戦で臨むようにしましょう。
また、漢方薬局は給料が若干低めに設定されていますので、やはり薬剤師の人材紹介会社に登録して、エージェントさんと話して交渉して貰った方が良いです(私も、2回目の転職の時に賃金交渉をお願いしました)。
賃金交渉というと、ちょっと後ろめたい気もしますが(医療職=奉仕という思い込みが私にはあります。本当は全然そんな事ないんですが・・・。)、生活していく上では必要ですので、その辺りはキッチリする必要があります。
エージェントさんが居ると、その辺りも交渉してくれたりアドバイスしてくれたりしますので有難いです。
転職のコツは、とにかく早めに動き出す事
大体半年位前、漠然と「会社辞めようかな。どうだろうか・・・?」と思い始めた段階で人材紹介会社に登録しておくと良いと思います。企業の研究職の友人は、何年も前から転職活動をしていました。)。
薬剤師の人材紹介会社
私は今の薬局と前の薬局で人事もしていましたので、自分の転職経験と、人事の経験も踏まえて、転職のポイントをお話します。
私も利用しましたが、人材紹介会社を利用するの頑張ってベターです。
と言いますか、利用しないと勿体ない。
希望年収の交渉は、私たち薬剤師はどちらかと言うと苦手です。ですので、苦手な部分をエージェントさんに丸投げ出来ます。
後は、一人で転職活動するのと、相談させて頂きながら転職活動するのは全然違います(実際に助かりました)。
一人ですと企業側の言いなりになりかねませんので(一回目の転職は、給与からすると失敗でした)、ワンクッションあるというのは大きいと思います。
後、登録する人材紹介会社はやはり大きな会社に転職案件が集まりますので有利ですね。希望の所に行きやすいです。
または、地方特化の人材紹介会社さんでしょうか。掘り出し物がある場合があります。
転職経験と人事経験の両方から見た私の印象ですが、大手ですとマイナビさんやエムスリーキャリアさん、AXISさんが親切で良いと思います。
マイナビさんは話をしっかりと聞いてくれる印象で、エージェントさんも素直な方が多い印象です。エムスリーキャリアさんは個人情報の取り扱いがよりしっかりとされている印象を持っています(マイナビさんもきちんとされていますが)。
AXISさんは、マイナビさんと同じく面談に力を入れられています。
また、もう一つ人材紹介会社を挙げますとメディカルプランさんがあります。
ここは、関西圏に強い会社ですので、その辺りで転職を考えられている方は、合わせて登録しておくと頼りになります。
人材紹介会社は、上でお話した通り、私たちが言いだし辛い給料面のお話も企業側にしてくれますので、登録しておくと本当に助かります。
後は、繰り返しになりますが日々の漢方の勉強でしょうか。類は友を呼びますので、お勧めします。
記事はこれで終わりですが、漢方薬局への転職記事は如何でしたでしょうか。何か解らない事があれば、ご質問頂けたらと思います。
解る範囲でお答え出来ればと思います。
お読み頂きありがとうございます。
以上です。少しでも参考になれば幸いです。以下より、他の漢方記事が検索できますので、宜しければご活用下さい。
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