こんにちは、「名古屋漢方.com」のムセキです。
誰でも一度は「自分の季節感と暦がズレるのは何で?」って思った事はあると思います。
私も、「暦の設定上、そうなっているから。」とは頭では解っていても、何故か腑に落ちなくてずっと違和感がありました。
確かに言われてみれば。
八月の初めに秋とか、二月初めに春とかそんな感じする。
実際の暦は太陽暦を使っていますが、季節の区切りは二十四節気という中国の暦を輸入して使っています。
この辺りに秘密があるのかと色々と考えていたのですが、ある程度考えがまとまりましたので、記事にしてみました。
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季節の分け方は2つに分けられる
二十四節気で決められた季節の配列は、実は大きく二つに分けられます。
下で書きますが、①の天の動きを②の地が追いかけていくように移り変わっています。
これは、老子道徳経の一節に「人は地の法則に、地は天の法則に、天は道の法則に、道は自然の法則に従う。」といった文章がありまして、実際にその通りに季節が動いているという事になります。
①天(太陽)の位置の区切り
冬至、春分、夏至、秋分
②地(季節)の移り替わり
立春、立夏、立秋、立冬
天を地が追いかけながら動いている
ちょっと話はズレますが、全ての音の基本は三角関数で作られるサイン波です。有名なものに、寄せては返す波があります。
あの形が、実は季節変動(日照時間、気温等)にも表れています。
波の頂点が陽、底辺が陰とします。そうしますと、大きさは全く違うものですが、季節変動とサイン波の形は似た形を取るようになります。
話を戻しますが、②の季節変動は、①の太陽の運行を追いかけるように動いておりますので、両方の波を重ね合わせますと、その形は二重の波になります。
丁度、DNAの二重らせんを真横から見たような形です。
もしかしたら、DNAも何かしら関連性があるのかもしれません(陰陽五行的には関連が非常にあると直感では解るのですが、まだ勉強不足で上手く説明できません。ゴメンナサイm(_ _)m)。
自分の季節感と暦のズレは、天と地のタイムラグ
要は、実際に自分自身が体感している季節というのは、単に地の影響を感じているだけで、太陽の運行(位置)はそれより1.5~2ケ月弱は早く進んでいます。夏を例にとりますと、太陽の位置は、もう夏至をとっくに過ぎて傾いていますので、暑い8月初旬で初秋としておかないと、辻褄が合わなくなります。
ですので、そのタイムラグが自分の感覚と暦との違和感という事になります。
特に夏の終わりに言えますが、その他の季節と違って夏から秋は相克という状態なので、その時のバランス差が他の季節に対して影響を及ぼしやすくなっています。
立秋が過ぎての残暑の残り具合で、次の冬や春の状態が何となく予想出来ます。このように、季節の変化を応用すると、生活が楽になりますのでお勧めです。
季節の切り替わりタイミングは土用
前の見出しに、季節の切り替わりが出てきました。季節の切り替わるタイミングというのは、本来は何時でしょうか?
よくマスコミでは、春分、秋分を季節の切り替わりとして紹介しますが、それは誤りで、実は土用になります。
特に夏の土用が有名ですが、四季のそれぞれの終わり18日前後は土用が設定されていて、それぞれの季節「らしさ」が一番出る時期とされています。
特に、夏の土用は長夏と言って、陰陽が切り替わるタイミングになりますので、一番重要な時期です。
丁度、この記事を書いているのが2018年8月1日なので、一番気を付けないといけないタイミングという事になります。
長夏からは冬に向かって寒くなり、今度春を迎える為の体力をつけていく時期になります。
そういう意味で、夏は「解り難い」ですが、一年のうちで最も気を付けるべき季節の切り替わるタイミングとも言えます。
この時期からは、とにかく無理をせずに早めに寝る事がポイントです。休む事で、身体の陰を強くすることに繋がります。
お読み頂きありがとうございます。
以上です。少しでも参考になれば幸いです。以下より、他の漢方記事が検索できますので、宜しければご活用下さい。
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